私達を含め、脊椎を持っている生き物を脊椎動物と言います。魚や爬虫類、鳥類、哺乳類みな脊椎動物です。これらの生き物で生きるためにもっとも大切なものが血液と神経です。この一番大切な血液を製造したり神経を守っているのが背骨を含む脊椎なのです。
この大切な脊椎を人間以外の脊椎動物は梁に使っていますが、人間だけは柱として使っています。
梁として使っている人間以外の脊椎動物は脊椎に重力などのストレスが加わることはありません。しかし人間は1日のうち16時間余りを立っていたり座って過ごしています。この間背骨に負担がかかり続けてしまいます。この負担により背骨の椎間板が圧迫を受けたり背骨の周りの筋肉や靭帯が疲労し緊張します。
これにより血液循環が悪くなり、正常な造血ができなくなり、中枢神経や末梢神経が圧迫を受け、脳と各機関の神経伝達に支障をきたすのです。
人間の病気や不調の80%以上が脊椎に原因があるというのはこのような理由なのです。
背骨を柱に使っている人間は、年を重ねるごとに脊椎のストレスが深刻になり、腰痛や神経伝達不良、血液の異常が多くなってきます。まして猫背や側弯症などの人の場合やスマホやパソコンなどの使用によるストレートネックなどになっている人は背骨のストレスはますます増し、若くても様々な病気の原因になるのです。
子供の頃は昼間溜まった脊椎のストレスを、寝ている間に寝が入りなどを頻繁に繰り返して脊椎のストレスを解消しています。しかし大人になるにつれこの自然治癒力も低下し、寝ている間にストレスを解消できなくなるのです。
二足歩行になった人間が健康で長生きするために必要な健康管理はまさに脊椎メンテナンスなのです。血液循環を良くして正常で綺麗な血液を作り神経が隅々まで届くと人間は驚くほど元気になります。
毎日立って座っていますので、脊椎メンテナンスは言うまでもなく毎日行うことが大切なのです。
脊椎メンテナンスを生活習慣にしている人と、そうでない人は確実に健康状態に大きな違いが生まれます。世界はもちろんですが、日本でも脊椎メンテナンスが始まって8年が経過しましたが、脊椎メンテナンスを生活習慣にした方とそうでない方の健康状態は明らかに違ってます。これから5年先10年先20年先の健康な自分のために脊椎メンテナンスは続けていきましょうね。